6.26.2013

“狂乱の20年代” 禁酒法編



前回で触れたが、ギャツビーは酒の密造で富を得たという。
現代ではあまり酒の密造で富を得るというのは、考えられないが、1920年代にはそれが実際に起こりえたのだ。

この頃、女性自体の権利が認められ、それはどんどん強くなって行った。

そして、権利を持った女性達はその象徴として政治活動を始める。

その一つが禁酒法だ。

アルコール中毒の6人に一人は女性という謳い文句とアルコールはアメリカの生産性を低下させるという名目の元で製造や輸入を禁止した。(飲酒は禁止されていない)

活動家の甲斐もあり、その法律は施行までこぎつけるのだが。

アメリカはここから大きく狂い始める。

隣国では簡単に酒が手にはいるため、元々あった内需は全て海外に流れた。
そして、密輸や密造が頻繁に行われ、ギャングの財源となる。(アルカポネetc)

SPEAKEASYという裏酒場が流行し、工業アルコールを使用し、失明などを引き起こす店も出始めた。

しかし、この近年稀に見る悪法は1920s〜1933sまで続くの事になり。
戦争を終えて1920年に20歳になった人間は、そこから33歳まで酒を飲めない時代だったのだ。


このような面でもこの時代に20代であったアメリカ人は「ロストジェネレーション」の名に相応しい世代であろう。

ギャツビー関連のお話でした。

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